2022年05月06日   プレスリリース

NEDO「機能性化学品の連続精密生産プロセス技術の開発」の追加公募課題に採択されました

 当社、ならびに、国立研究開発法人産業技術総合研究所、シオノギファーマ株式会社は、 NEDO「機能性化学品の連続精密生産プロセス技術の開発」研究開発項目③「合成プロセス設計技術の開発」 に係る公募に提案書を提出し、委託予定先として採択されました。

 本研究開発は、成長する機能性化学品の分野で、エネルギー多消費で多くの廃棄物を排出するバッチ法を、省エネで効率的な連結フロー法に触媒技術を用いて置き換えることに加えて、プロセス情報、反応データ等を用いた合成プロセス設計技術の開発を行うものです。
 研究開発項目③「合成プロセス設計技術の開発」では、機能性化学品の約80%を製造可能な基幹5反応(C-C結合生成反応、酸化反応、水素化反応、エステル化・アミド化反応、クロスカップリング反応)において、以下の項目の研究開発を実施します。

  • (1) 合成経路探索技術の開発
    合成経路の検討に要する時間を大幅に短縮するため、合成経路候補創出技術及び最適経路探索技術の開発を行う。
  • (2) 触媒最適化設計技術の開発
    連続精密生産に向けて、合成経路候補の生産性の向上に資する固体触媒および固定化触媒探索技術、触媒反応条件の最適化技術の開発を行う。
  • (3) 合成経路候補の高速検証技術及び生産装置設計への適用技術の開発
    連続精密生産装置設計に向けて、合成経路候補を高速で検証する技術、反応条件の最適化技術、連続精密生産の反応・分離装置の高度設計に資する実験データとシミュレーションデータの統合インターフェース技術の開発を行う。
  • (4) プロセスシミュレーションと実験データの連携による生産装置設計技術の開発
    上記(3)の技術を活用しつつ連続精密生産装置の設計のため、検証データのフィードバックによる最適化機能を有するプロセスシミュレーション技術、機械学習などを用い た装置設計用データの精緻化技術並びにプロセスシミュレーション結果に基づく装置設計最適化指針の開発を行う。
研究開発項目③「合成プロセス設計技術の開発」
提案内容(デジタル駆動化学)