よくあるご質問

遷移状態を計算すると何がわかりますか?

対象とする有機反応のメカニズムを厳密に解析することができます。電子の動きを考慮した計算(DFT計算)を実施し、精度よく短時間で反応をシミュレーションすることが可能です。
遷移状態計算を含んだ反応解析により反応予測や改良、ブロセスの最適化、分子機能性の向上等を達成できますので、ぜひ実験のサポートとしてお使いください。計算シミュレーションにより実験の工数を減らし、検討を効率化することにより、R&Dサイクルの加速化にも貢献します。

理論計算を使ったサービスを教えてください

・物性解析とスペクトルの算出
イオン化ポテンシャル、電子親和力、電子密度、静電ポテンシャル、双極子モーメントなどの物性解析や、各種スペクトル(UV、IR、NMRなど)の作成を行います。

・反応機構解析
素反応の遷移状態計算を行うことで反応機構を解析し、活性化自由エネルギーなどを算出します。これらのエネルギー値などにより、反応進行の可否を判断したり、反応温度の推定や副生成物の抑制などの知見を得ることができます。解析結果より、収率向上や選択性向上のための反応条件の改良などのご提案も行っております。

・反応速度論シミュレーション
反応解析によって得られたエネルギー値などを用いて、弊社開発のシミュレータ(Kinerator)による反応速度シミュレーションを実施しております。反応時間や生成物の生成比予測などにご活用いただけます。

・分子動力学(MD)シミュレーション
古典分子動力学を用いた分子のシミュレーションにより、マクロ物性の解析も可能です。弊社所有の高速計算機を用いることで、溶媒の拡散や分子の吸着挙動などの解析を短時間で実施することができます。

・マテリアルズインフォマティクス、ケモインフォマティクス
素材を構成する各要素分子に対し、構造記述子や量子化学計算による電子的物性の算出を実施し、人工知能モデル開発のための学習データセット構築を行っております。

理論計算はどんな範囲で適用できますか?

多くの有機反応に適用できます。金属錯体を使った反応の解析も可能です。
分子に関わる反応が解析でき、静電ポテンシャルや電子密度などの電子物性解析や各種スペクトル(IRやUVなど)の算出では、分子量3000程度までの分子に適用できます。
反応解析では、置換反応や付加反応、脱離反応といった基礎的な反応を中心に、金属錯体触媒を用いた酸化反応や還元反応にも対応可能です。分子量としては系全体で1000程度まで解析できます。

計算結果と実験結果は一致しますか?

これまで受託させていただいた解析では、多くの事例でエネルギー値などの一致が得られています。また、お客様での検証実験の結果、実験結果と計算結果がよく一致するとの評価をいただいております。

計算が使える分野はどこですか?

さまざまな分野の企業様や研究機関様、大学様などに計算による解析サービスをご利用いただいております。
医薬品開発、電子材料開発、高機能化学品や次世代材料の開発、汎用化成品やファインケミカル分野、触媒開発や反応プロセス改良など。

受託研究のアウトプットは何ですか?

研究課題に対する答え(解析結果、考察、改善法等)を含む研究レポート、及び計算結果ファイルとなります。また、計算結果をご説明する報告会(オンラインまた御社にて)を実施し、ディスカッションと質疑応答によりお客様のご理解を深めていただいております。

知的財産の取り扱いはどうなっていますか?

ご希望に応じた形でご契約時等に秘密保持契約を締結し、秘匿管理の下で検討を実施いたします。また、受託研究によって得られた知見等、知的財産権は100%お客様に帰属いたします。

プロジェクトの期間はどのくらいですか?

最短で2週間で結果をお返しできるクイックオーダーサービスや、2週間~数か月程度で実施する、テーマ単位での受託研究サービスがございます。
長期間にわたるテーマでは、期間契約となるFTE契約サービスにて承っております。
プロジェクトの内容やご希望のアウトプットをご相談いただければ、最適なサービスをご提案させていただきます。

使用可能な計算ソルバは?

弊社では、以下のような計算ソルバを使用して解析を実施いたします。お客様のご希望に合わせて使用するソルバを選択することも可能です。
・Gaussian(量子化学計算ソルバ)
・PC GAMESS Firefly(量子化学計算ソルバ)
・MOPAC(半経験的分子軌道計算ソルバ)
・LAMMPS(MDシミュレーション計算ソルバ)
・GROMACS(MDシミュレーション計算ソルバ)
・PowerMC(モンテカルロシミュレーション計算ソルバ)
・Confab(コンフォメーション探索ソフトウェア)
・Conflex(コンフォメーション探索ソフトウェア)
・ChemProp(物性推算ソフトウェア)

どのような計算機を使用して解析を行うのですか?

●●の計算機を●台所有しており、並列使用にて高速での解析が可能となっております。お客様の研究課題に対して、弊社所有の計算機資源の専属割り当てを行い、より集中して解析を実施するサービスも行っております。

どのように注文したらいいですか?

クイックオーダーサービスでは、HP内クイックオーダーサービスのページより希望の物性解析サービス内容を選択いただき、化合物の構造情報を入力いただきますと、自動的にご注文完了メールを送信いたします。メール内に記載の納期までに、解析結果を電子ファイルでお返しいたします。

受託研究サービスでは、まずは担当者様とのオンライン打ち合わせ等にて、秘密保持契約の下で情報開示していただき、ご相談内容やご希望のアウトプットについてのお聞き取りさせていただきます。
お聞き取りさせていただいた内容から研究計画書とお見積書を作成させていただきますので、ご了承いただけましたらご契約→検討開始となります。研究計画書とお見積書の作成は無料です。
ご相談から検討開始までは、約2週間~1か月程度が目安となります。

FTE契約サービスでは、検討内容や検討期間などを具体的かつ入念にお打ち合わせさせていただき、双方合意の下、FTE契約を締結させていただいたのちに検討開始となります。

セミナーに参加したり、講師を派遣してもらうことは可能ですか?

弊社では、計算化学全般に関する講習会・社内研修(講師派遣)を実施しております。FTE契約サービス内での実施のみになりますのでご了承ください。
計算業務を担当している博士研究員が講師としてお伺いいたします。計算理論の講義をはじめ、計算実例を用いた実習を行います。
御社の研究課題に近い計算例をテーマとして使用し、実際にお客様にPCを操作していただいて計算手法を身に着けていただきます。
もちろん、お客さのご希望に沿ったセミナー内容とさせていただくことも可能ですので、ぜひご相談ください。(計算ソフトウェア・計算機設備は弊社で準備いたします)

自分たちで計算したい、計算機を購入できますか?

研究受託だけでなく、高速計算機(HPC)の販売も行っております。
お客様のご要望に応じてカスタマイズし、OS・計算ソフトウェア導入済みの状態でお届けしますので、すぐにお使いいただけます。
製品情報はこちら

自分たちで計算したい、依頼テーマの技術移管は可能ですか?

FTE契約サービスにおきましては、実施した検討内容について解析手法の技術移管サービスを実施しております。弊社で実施した計算をお客様でも再現可能になるよう、手順書の作成や講習会の実施を通して技術移管いたします。

会社について教えてください

弊社は、2009年に国立大学法人山口大学より大学発ベンチャー企業として創業いたしました。
堀憲次山口大学名誉教授の研究内容を技術シーズに、創業以来、研究受託サービスを中心に事業展開しております。
また、2020年NEDO新産業創出新技術先導研究プログラムへの採択や、2022年NEDOプロジェクト「機能性化学品の連続精密生産プロセス技術の開発」への採択を通して、国プロにも参画しております。